繋がりは縋るように、未だに連なっている。
雲を翻して見えた空は、追憶の中に消えていった。
一瞬悲しそうに目を伏せ、花びらは吐息に溶ける。
初めて考えたよ、君のこと。
行列は私の嫌いな黒い色、だから反発するように私は歌を紡いでいた。
最近少し覚えたんだ、あの花の名前と花言葉。
空気は冷たく太陽は熱く、それはあの日と似ても似つかない。
崩れ落ちた理想は、海に向けて捨ててしまった。
忘れたくなるくらい、記憶を握り締めては泣いて、ぼんやりと笑った。
朽ちて痛む昨日を叫びにして、夜を過ごした。
今は何も創り出せない手で、握り締めて、ぐちゃぐちゃに潰した。
あの頃みたいに、また笑っていけたら。
いつか戻れたらって、
そう思ったのは、何度目だろう。
あとがき
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忘れたくても、忘れられない。
いや、それはきっと忘れてはならないんだ。
この言葉は、かつての友へ。
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