こんなの私が居るべき場所じゃないと、この世界を吐き捨ててみる。
世界が自分の身体に近づかないように、必死になって逃げてみる。
そうしてるうちに気が付く。
私は何をやっているんだろう、と。
この世界に拒否反応を示しても、別離する事はないという事に。
そうしてるうちに気が付く。
私は自分を特別にしたいだけだ。
自分というものを偶像化して、皆に知らしめたいだけだという事に。
そうしてるうちに気が付く。
誰かに助けてほしい。
それだけだ。
あとがき
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今自分が生きる場所から離れる事はできない。
できるとしたら、それを受け入れ、戦う事だけだ。
この詩は、もういない兄へ。
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