明日が欲しいなんて、うそ。
本当は明日なんて来なければ良いって思ってる。
僕らは。
この何処までも澄み渡る空と、青々と茂る木々。
何もかもが美しく感じられる場所。
それらが、今の僕らを生かしてくれるもの。
愛される為に在るもの、愛する為に在るもの。
全てが、在るべき為に在る。
小鳥は囀り、風は轟き、葉は流れ、地は生きる。
大空の真下で僕らは何をした?
汗まみれになった鬼ごっこや、終わらないかくれんぼ。
夕暮れが包んだ、あの秘密基地。
お決まりのメンバーで、たまには違う仲間で。
僕らは生きた。
あの頃に戻りたいと思ってる。
でも、過ぎた時間は戻る事を知らず。
夢は、終わる。
あの場所だけは変わらない。
蒼い空、白い雲、輝く葉に、力強い木々。
仲間は、数人だけ、欠けたまま。
あとがき
―――――――
私の故郷は、普通の田舎。
だけど、そこでは掛け替えのない想い出があった。
この詩は、仲間である君たちに捧ぐ。
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